多汗症とは?原因・種類・治療法をわかりやすく解説
■ 多汗症とは
多汗症とは、体温調節に必要な量を超えて異常に汗が出る状態のことをいいます。
緊張したときや運動中に汗をかくのは自然な反応ですが、多汗症の人は特に理由がないのに、手のひら・足の裏・脇の下・顔などに大量の汗が出てしまうのが特徴です。
日本では約5人に1人が「汗の量に悩みを感じている」とも言われ、決して珍しい症状ではありません。
■ 多汗症の種類
① 原発性多汗症(げんぱつせいたかんしょう)
原因が特定できないタイプで、神経の過剰反応によって起こります。
特に手のひら、足の裏、脇、顔などに限って発汗することが多く、思春期以降に発症しやすい傾向があります。
② 続発性多汗症(ぞくはつせいたかんしょう)
他の病気や薬の影響によって起こる多汗症です。
糖尿病、甲状腺機能亢進症、更年期障害、感染症、薬の副作用などが原因となることがあります。
この場合はまず原因となる病気の治療が優先されます。
■ 多汗症の原因
多汗症の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、主に以下のような要因が考えられています。
- 自律神経のバランスの乱れ
- ストレスや緊張
- 遺伝的体質
- 生活習慣(刺激物の摂取、睡眠不足など)
特に原発性多汗症は、交感神経が必要以上に活発になっていることが関係しています。
■ よくある部位と症状
- 手のひら多汗症:紙が濡れるほどの汗で、仕事や勉強に支障が出ることも。
- 足の裏多汗症:靴の中が蒸れやすく、臭いの原因にもなる。
- 腋窩(わき)多汗症:服に汗ジミができやすい。
- 顔面多汗症:少しの緊張でも額や頬から汗が流れ出る。
■ 多汗症の治療法
① 外用薬(塗り薬)
- 塩化アルミニウム液:汗腺を一時的にふさぐ働きがあります。
- 市販薬や病院処方でも利用可能。
② 内服薬
- 抗コリン薬などが使われ、発汗を抑制します。
- ただし副作用(口の渇き、便秘など)に注意が必要です。
③ ボトックス注射
- 脇や手のひらなどにボツリヌス毒素を注射して発汗を抑える方法。
- 効果は約4~6か月持続します。
④ イオントフォレーシス(電気治療)
- 手足を水に浸して微弱な電流を流す治療。
- 自宅でできる家庭用機器もあります。
⑤ 手術
- 重度の場合、**交感神経遮断術(ETS)**という手術が行われることもあります。
- ただし代償性発汗(他の部位に汗が増える)という副作用に注意が必要です。
■ 日常生活でできる対策
- 通気性のよい服装を選ぶ
- 制汗剤(スプレーやシート)をこまめに使う
- ストレスを溜めない生活を心がける
- 食生活の見直し(辛い物やカフェインを控える)
- 医師に相談し、適切な治療を受ける
子供が多汗症とわかって
子供が思春期を迎えた頃、手のひらから大量の汗が出るようになりました。
最初は「緊張してるだけ」「気にしすぎでは?」と思っていましたが、どんな場面でも手が汗で濡れているのを見て、これは何かおかしいと感じました。
病院で診察を受けた結果、「多汗症は自律神経のバランスの乱れによる病気」だと初めて知りました。
性格の問題でも、気のせいでもなく、れっきとした身体の症状なのです。
親として、何とかこの悩みを軽くしてやりたい。
その一心で、治療法を徹底的に調べ始めました。
ドライオニックとの出会い
最初にたどり着いたのが、アメリカ製の「ドライオニック」でした。
個人輸入が必要で、注文方法や税関など不安も多くありましたが、何とか入手しました。
使い始めて2週間ほどで明らかな効果があり、息子の手汗がほとんど出なくなりました。
しかし、その効果は一時的で、約2週間で再び汗が戻るため、継続的な治療が必要でした。
また、フェルトやアルミプレートなどの部品も消耗品のため、都度輸入する手間がありました。
ダーマドライを試してみて
次に試したのが、カナダ製の「ダーマドライ」でした。
こちらも個人輸入でしたが、ケースがそのまま治療用のトレイになるため、使いやすさが格段に向上。
電源も家庭用コンセント式で経済的です。
電極も大きくしっかりしており、消耗品ではあるものの長期間使用できます。
ドライオニック同様に、イオントフォレーシス治療の効果をしっかり実感できました。
子供自身も、治療の様子や効果の経過を動画で記録していますので、そちらも参考にしていただければと思います。
日本製イオントフォレーシス機「汗切丸Ⅱ」
ドライオニックもダーマドライも素晴らしい製品ですが、やはり個人輸入の手間や故障時のサポートに不安があります。
ついに発売、京都発刊ラボの**日本製イオントフォレーシス機「汗切丸」そして「汗切丸Ⅱ」にバージョンアップ**です。
日本製という安心感に加え、説明書もわかりやすく、部品の入手や修理もすべて国内で完結します。
輸入時の関税や納期の心配もなく、安心して治療を続けられることが一番のメリットです。
多汗症は「心」ではなく「身体」の問題
子供を通して痛感したのは、多汗症は本人の努力や性格ではどうにもならない病気だということです。
思春期の子どもにとって、手汗やワキ汗は大きな悩みであり、時には人間関係や自信にも影響します。
親として、できる限りのサポートをしてやりたい。
同じように悩むご家庭の方々にも、安心して取り組める方法として「汗切丸Ⅱ」を知ってほしいと思います。
まとめ
海外製のドライオニックやダーマドライでも効果は感じられます。
しかし、輸入手続き・関税・サポート体制を考えると、**国内で安心して使える日本製「汗切丸Ⅱ」**はとても心強い存在です。
多汗症は、放っておくと本人の自信を奪う深刻な問題ですが、
適切な治療を続けることで確実に改善が期待できます。